google vs appleの戦いはなぜ勃発したのか?

appleが、iphoneの検索をgoogleからbingに切り替え
ようとしている、というニュースを今日はあちらこちらで見かける。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/21/news026.html



実際どうなるのか、ということは置いておくとして、なぜこのようなこと
が起こったのか、すこし考えてみる


iphoneの発売当初、このような事態は誰も想定していなかった。もし、想
定していたとすれば、そもそもgoogleを検索やMAPに取り入れることはなかったと思う。

本来、GoogleAppleは競合しないはずの会社だった。
Appleは、ハードを売ってなんぼのビジネスモデル
googleは広告収入で収益をあげるビジネスモデル

Googleとしては、本来は自社でハードを売るつもりはなかったはずだ。
ウェブ上のサービスで原価のかからない商売をしてきたGoogle
とって、ハードの販売は高コストで高リスクなため、手を出すつもりはな
かったのだと思う。

Googleの狙いは、広告媒体として、PCの次に目をつけたのが携帯で
あり、それはiPhoneでもAndroidでも、どちらでもよかったのだ。

Googleがどのような方法で収益化を考えていたのかはわからないが、例え
googleボイスや、広告付き無料電話サービスなどて広告収入をあ
げる予定だったのだと思う。
ハードはAppleで、それをプラットフォームとしてGoogle
サービスを提供できれば、このような自体は起こらなかった。

運命が分かれたのは、iTunes storeで、Googleボイスが却下
されたことだった、と僕は考える。

iTunes storeは、現在すべてのアプリをAppleが審査をしている
つまり、すべてはAppleの独裁のうえに成り立っており、Apple
の都合の悪いものはシャットアウトできてしまう

Appleは、各国キャリアとの契約の中で、通信料の何%かをキャッ
シュバックする契約になっているらしい
Googleボイスなどで通話が無料になると、各国キャリアからのキャッシュ
バックもへり、キャリアはただの土管工へと成り下がり、通話のすべてを
Googleに握られてしまう

つまり、ここで本来は競合しないはずのGoogleAppleの利
害関係が生まれてしまった訳である。

AppleGoogleボイスを却下されたGoogleは、この時思惑ど
おりに事が進まない事を悟った

そして、googleが自らandroid端末nexusooneを発売するにいたった。

ただ、勘違いしてはいけないのは、これからgoogleappleと同じ土俵で戦うわけではないということ。
googleにとっては、androidiphoneは広告配信用のプラットフォームに過ぎないのであって
目的は端末を多く売ることでも、シェアを稼ぐことでもないわけだ。

googleとしては、androidだけでなく、iPhoneでも広告収入を上げていきたいという考えは当然持っているだろう。
だからこそ、androidマーケットは無審査で、どんなアプリでも公開できるようになっている。
これは、apppleに対する当てつけのようにしか思えない。

今回googleが直接nexusoneを販売するのは、一種のプロモーションの一つだったのではないか?

世間でのandroidの認知度は恐ろしく低く、このままではiPhoneにシェアを取られてしまうのは目に見えている。
そこで、「googleが携帯を発売。appleと直接対決か?」などとメディアをあおって関心を集め
androidの認知度を上げるための、広告戦略のひとつなのだと思う。

それならば、発表前からこんなに情報がリークされたり、社員に配られたnexusoneの動画がネット上にあふれかえっていたのもうなずける。
google自身が話題作りのため、情報リークを推奨していたのではないだろうか?



いずれにしても、これでスマートフォン業界がより活性化することは間違いない。

僕らガジェット好きとしてはただただうれしい話ではある。
今後が楽しみだ。



※つたない文章で長文申し訳ございませんでした。




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